課題解決事例

PSU樹脂の採用による「床暖房用リザーバータンク」の高耐久・長寿命化

Before

床暖房用の温水リザーバータンクにおいて、従来のプラスチックでは多くの課題がありました。60〜80℃の高温・高湿環境に長時間さらされることによる変形や劣化、加水分解による亀裂の発生が懸念されていました。

また、スケール抑制剤などの薬品に対する耐性が不足していると化学劣化が進み、漏れや破損につながるリスクがありました。

さらに、圧力変動への強度不足や、難燃性が備わっていないことによる安全性への不安も大きな問題でした。

After

連続使用温度が150℃以上と極めて高い耐熱性を持ち、加水分解や薬品にも強いPSU(ポリサルフォン)樹脂への材質変更をご提案しました。これにより、高温の温水環境下でも変形や性能劣化が起こりにくく、優れた耐薬品性で化学的なダメージを防ぎます。

また、高い機械的強度で圧力変動にも耐え、難燃性も備えているため、長期にわたる耐久性・信頼性・安全性をすべて高いレベルで実現することに成功しました。

Point

1.高温・高湿環境への耐久性:60~80℃温水に長時間晒されても変形・劣化しにくい。

2.加水分解・薬品への耐性:スケール抑制剤や防錆剤による化学劣化からの保護。

3.高機械強度・難燃性:圧力変動に耐える構造安定と、安全性の向上を両立。

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