「アルミダイカスト製 船舶用衛星アンテナの部品」の樹脂化
Before
本事例の「船外に取り付けられる衛星アンテナの部品」は従来、アルミダイカストで製作されていました。
強度や耐久性は十分に確保されていましたが、金属特有の重量とコストが課題となっており、特に塩害による腐食が原因で、長期使用において品質を維持することが難しい状況でした。
After
アルミダイカストから樹脂への置き換えを提案しました。お客様の要求仕様を満たすため、ガラス繊維を50%配合した高強度樹脂材料を採用。この素材により、軽量化と耐塩害性を実現し、長寿命化にも貢献しました。
設計段階では、3Dプリンタで試作モデルを製作。
これをもとに形状や仕様をお客様に確認いただき、フィードバックを迅速に反映させることで、設計と試作の効率化を図りました。最終的に、高強度と耐久性を兼ね備えた樹脂部品の量産化に成功し、コストダウンと品質向上を両立しました。
Point
1.金属から樹脂への置き換え:アルミダイカスト製部品をガラス繊維50%配合樹脂に変更し、軽量化、塩害対策、そして長寿命化を実現。
2.迅速な設計プロセス:3Dプリンタを活用した試作モデルでお客様の確認を得ることで、設計と試作の効率を向上。
3.高強度樹脂の採用:ガラス繊維配合樹脂を採用し、過酷な船外環境に対応できるよう、金属と同等の強度と耐久性を確保。