「アルミダイカスト製 ノギス ハウジング部品」の樹脂化
Before
本事例の「測定機器（ノギス）のハウジング部品」は従来、アルミダイカストで製作されており、強度や耐久性は高いものの、生産リードタイムが長いという課題がありました。
また、金属特有のコスト増加要因も存在していました。
After
アルミダイカストから射出成形に工法転換することで、量産性を向上し、生産リードタイムを大幅に短縮しました。
樹脂化に際して、機械的強度、寸法安定性、耐油性、耐薬品性といった性能要件を満たすため、複数の樹脂材料を徹底的に比較・評価。その結果、高強度で優れた寸法安定性を持つMXD6 レニーを提案・採用しました。この選定により、金属製部品に匹敵する性能を実現し、同時にコスト削減も達成しました。
さらに、外観には金属調の質感が必要であることから、メタリック塗装と印刷を施すことで金属の風合いを再現。仕上げ工程では、インサート部品の熱カシメやアクリル板の接着を行い、外観品質を重視した検査基準のもとで製品を完成させています。
Point
1.金属から樹脂への置き換え：アルミダイカスト製ハウジングを高性能樹脂であるMXD6 レニーに置き換え、量産性向上とコストダウンを実現。
2.材質提案による性能確保：機械的強度、寸法安定性、耐油性、耐薬品性など厳しい性能要件を満たすため、材質選定を徹底し、お客様の要求を満たす最適な材料を提案。
3.金属調の外観再現：メタリック塗装と印刷技術を駆使し、樹脂製品でありながら金属製品に匹敵する外観品質を実現。