錠剤梱包機 ローター部品

こちらは、錠剤、カプセル剤、粉薬などを計量・梱包する機械のローター部品です。多様な薬の形状や大きさに対応し、最終的に正確な計量を行う役割を担っています。

従来は、他社で製造される2種類の部品を超音波溶着し、その後に切削加工を行う複雑な工程が必要でした。しかし、一体成形による超音波溶着工程の省略が可能かどうかのご相談を受け、当社で起型・量産化に至っております。

本製品は、最終的に梱包する薬の形状に合わせて100種類以上のバリエーションがあり、成形後に切削加工で微調整するため、厚肉設計が求められました。また、切削面に内部ボイド（空隙）が露出しないことが厳しい条件として設定されていました。これに対し、樹脂用レントゲンによる抜き取り検査を採用し、内部品質の徹底管理を実施しています。