課題解決事例

「医療機器アーム部品」の樹脂化

Before

本事例の「医療機器アーム部品」はアルミダイカストで製作されていました。そのため、まず重量が重く、装置全体の取り扱いや取り付け性、患者への負担が高くなっていたという課題がありました。

またアルミダイカストは、コストや加工性の面で課題があり、鋳造や機械加工に時間がかかり、設計変更時の柔軟性も限定的でした。

After

金属並みの高強度を保ちながら、樹脂として大幅な軽量化を実現するための代替材料として、MXD6 GF50をご提案いたしました。これにより、装置の操作性や取り扱い性が向上しました。

また、厚肉成形にも関わらず、金型温度の最適化により外観ムラのない滑らかな仕上がりを実現し、高い精度(同軸度など)を維持するために専用治具を併用した矯正処理も効果的でした。

これらにより、量産性・コスト効率・外観品質・機械特性のすべてを高いレベルで実現することができました。

Point

1.金属並みの強度 × 軽量化:ガラス繊維強化により、軽量ながら構造強度を確保。

2.効高品質な厚肉成形:温度管理と治具矯正により、ムラ・寸法ズレの少ない仕上がり。

3.量産性とコスト効率の両立:金属加工に比べ、射出成形での量産が可能になり、コストと設計変更の柔軟性が向上。

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