課題解決事例

PSU樹脂の採用による「電池ケース」の安全性と長期信頼性の向上

Before

電池ケースには、充放電時の発熱や、万が一の異常発熱に対する高い安全性が求められます。しかし、従来の汎用樹脂では耐熱性が不足し、熱による変形や強度低下が発生していました。

また、難燃性が低い素材では火災リスクが、電気絶縁性が不十分な素材では感電や短絡の危険性が常にありました。さらに、高湿環境や電解液への耐性が低いと、性能劣化が進行し、長期的な信頼性の確保も困難でした。

After

耐熱性・難燃性・電気絶縁性・耐薬品性・機械的強度といった多岐にわたる性能を高いレベルで兼ね備えるPSU樹脂への材質変更をご提案しました。

これにより、高い連続使用温度で発熱環境下でも変形せず、UL94 V-0相当の優れた難燃性で火災リスクを大幅に低減できています。

さらに、軽量でありながら高い強度と絶縁性を持つため、携帯性・耐衝撃性・安全性をすべて両立し、製品の信頼性と設計自由度を飛躍的に向上させました。

Point

1.高温耐性・難燃性:発熱や異常過熱に強く、安全性を大幅に高める。

2.電気絶縁性・耐湿・耐薬品性:感電・短絡リスクを抑え、高信頼性を確保。

3.軽量かつ高強度:携帯性・耐衝撃性を両立し、設計自由度を向上。

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