課題解決事例

PPE樹脂の採用による「集音マイクケース」の性能安定性と設計自由度の向上

Before

集音マイクのハウジングケースには、内部の電子回路を保護し、安定した音響性能を維持する役割があります。しかし、従来の汎用樹脂では熱や湿気による変形や寸法ズレが生じやすく、気密性や音響性能を長期間保つことが困難でした。

また、不十分な電気絶縁性は電子部品の誤動作を、低い耐衝撃性は落下時の破損を招くなど、製品の信頼性と耐久性にも課題を抱えていました。

After

耐熱性、寸法安定性、電気絶縁性、耐衝撃性、成形性のすべてに優れるPPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂への材質変更をご提案しました。これにより、温度変化に強く、精密な形状を維持することで安定した音響性能を実現しています。高い電気絶縁性で内部回路を保護し、優れた耐衝撃性で製品の堅牢性を高めました。

さらに、薄肉・軽量設計が可能な成形性の高さを活かし、デザイン性と機能性の両立にも成功しました。

Point

1.高耐熱・高寸法安定性:温度変動下でも形状保持が可能で、性能劣化を防止。

2.高絶縁・構造堅牢性:電子部品の安全性を確保し、衝撃にも強く製品寿命を延長。

3.薄肉軽量設計・成形性:デザインと軽量化を両立しつつ、複雑形状の成形にも対応。

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