課題解決事例

PA66樹脂の採用による「ドアローラー」の高耐久化と長寿命化

Before

ドアローラーには、繰り返し使用による高い負荷がかかります。従来の金属製では、重さや騒音が課題となり、汎用樹脂製では、摩耗が早く、性能低下や異音の発生が頻繁に起こっていました。

また、耐熱性が不足していると高温環境下で変形して動作不良を招き、耐薬品性が低いと潤滑油や洗浄剤によって劣化が進行するなど、過酷な使用条件下での耐久性と長寿命化が大きな課題でした。

After

優れた機械的強度と耐摩耗性、耐熱性、耐薬品性をバランス良く備えるPA66樹脂への材質変更をご提案しました。これにより、長時間の繰り返し使用でも摩耗による形状劣化や騒音を抑制し、部品の長寿命化を実現できました。約120~150℃の高い連続使用温度で高温環境下でも性能を安定させ、油剤への耐性も確保しました。

さらに、優れた成形性を活かした一体成形により、軽量で扱いやすい部品の製造も可能にしました。

Point

1.高耐摩耗性・強度:長時間の使用でも形状保持し、騒音や性能劣化を抑制。

2.耐熱性・耐薬品性:高温や潤滑油・洗浄剤などによる劣化に強く、寿命向上。

3.優れた成形性・軽量性:一体成形で複雑構造に対応しつつ、軽量化で部品取り扱い性を改善。

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