ASA樹脂の採用による精密部品「弁体」の高耐候性と高精度成形の実現
Before
流体制御に使われる精密部品「弁体」は、従来、金属で製造されていました。しかし、金属製では屋外や湿潤環境での腐食が、汎用樹脂製では紫外線や熱によるひび割れや劣化が課題でした。
また、一般の樹脂では衝撃による破損や、酸・アルカリ性の薬品による劣化も発生する恐れがありました。さらに、複雑な形状を高精度に成形することが難しく、歩留まりや機能の安定性にも問題を抱えていました。
After

屋外での使用に極めて優れた耐候性を持ち、高い耐衝撃性・耐薬品性・成形性を兼ね備えるASA樹脂への材質変更をご提案しました。紫外線や雨風による劣化や色あせを長期間抑制し、衝撃や化学薬品にも強いことで、過酷な環境下でも安定した性能を維持します。
また、優れた成形性を活かして複雑な形状でも高精度に量産できるため、製品の品質と設計自由度を大幅に向上させることに成功しました。
Point
1.高耐候性(UV・雨風・色あせ耐性):屋外使用環境においても長期間安定した外観と性能を保持。
2.高耐衝撃・耐薬品性:振動や化学流体にも負けない信頼性を実現。
3.高精度成形性:複雑構造を高精度に成形し、歩留まり・品質・設計自由度を向上。