「4条ネジ」の樹脂化
Before
本事例の「4条ネジ」は従来、金属製の8条ネジ部品が採用されていましたが、軽量化とコストダウン削減を目指し、樹脂化についてのご相談をいただきました。
本製品には、勾配なしのストレートネジであることや、パーティングライン(PL面)なしでの製作といった厳しい条件が求められており、従来の設計ではこれらの条件を満たすことが困難でした。
After
金型メーカーと協議を重ね、8条ネジから4条ネジへの設計変更を提案しました。この設計変更により、勾配なしのストレートネジとPL面なしの製作という条件を満たしながら、樹脂化を実現しました。
さらに、ネジ部に高い寸法精度が求められるため、強度と寸法安定性に優れるPC(ポリカーボネート)のガラス繊維強化グレードを採用。これにより、金属製品と同等の機能を維持しつつ、軽量化とコストダウンを両立する製品を提供しました。
Point
1.設計変更で樹脂化を実現:8条ネジから4条ネジへの設計変更を提案し、勾配なし・PL面なしという条件をクリア。
2.最適な材料選定:メスネジ部の高い寸法精度に対応するため、非晶性樹脂であるPCのガラス繊維強化グレードを採用し、耐久性と精度。
3.軽量化:樹脂化により製品の軽量化を実現。