射出成形と材料選定のすべて――府中プラ代表が案内する200本超の技術解説コラム

エンプラを用いた射出成形部品設計に携わる皆さまへ、実務で役立つ知見をお届けします。
当サイトは、設計・製造・調達の現場で活用できる体系的な技術解説を運営方針とし、「なぜそうなるのか」、「どう活用するのか」に重点を置いて発信しています。材料選定や設計最適化、製品開発支援、量産立ち上げまで、一連の意思決定を支える情報基盤としてご活用いただけます。特に金属代替や部品統合といった設計変革のテーマでは、材料・金型・成形条件・コストのバランスを踏まえ、現場目線での提案を行っています。
代表者経歴
総合化学メーカー/汎用樹脂メーカー(約10年間)

工業製品分野を中心に、製造・生産技術・品質管理・研究開発部門を横断し、顧客対応に従事。プロセス全体を俯瞰しながら、様々な業界の顧客に改善提案や課題解決を推進しました。
外資系エンジニアリングプラスチックメーカー(約14年間)

多様な市場ニーズに応える新規グレード開発を多数手掛け、要件定義から試作評価、市場投入まで一貫して対応。顧客の設計開発・生産技術・品質管理部門と折衝を担当。世界最大クラスのグローバル・コンパウンドメーカー買収後は、汎用樹脂からスーパーエンプラまで30種以上のベースポリマーを活用したコンパウンド材のマーケティング部門を統括。結晶性・非晶性を問わず、数万種のグレードを扱い、高耐熱、高強度、特殊環境対応部品など幅広い分野に展開しました。
また、アジアパシフィック本社(中国)に駐在し、地域全体の開発・販売戦略を立案・遂行。市場特性を踏まえた事業展開や多国間プロジェクトを推進しました。
医薬品メーカー(約6年間)
新規事業開発・製品開発担当役員として、ディスポーザブル製品や制御機器類の開発を指揮。開発・調達の立場から樹脂メーカー、成形メーカー、金型メーカーとの交渉にあたり、事業戦略の策定から事業計画の実行、組織マネジメントまで幅広く担当。上場企業(プライム市場)の経営層としてガバナンスや経営管理にも深く関わりました。
現在の活動と府中プラの取り組み
府中プラ代表として、顧客課題の解決と新たな価値創出を最優先に、設計初期から伴走します。開発要件のすり合わせ、材料選定、設計最適化を経て、金属代替や部品統合では機械特性・寸法安定性・耐薬品性・コスト・サプライリスクを総合評価し、試作~量産立ち上げまで一貫して支援します。
社内では、樹脂メーカー時代に培った現場経験を活かし、金型技術・射出成形加工・品質管理・調達部門が早期から連携。評価指標と意思決定基準を共有し、後戻りを最小化する体制を継続的に強化しています。
金属部品の樹脂化や部品統合による軽量化、コスト削減、生産プロセスの最適化を通じて設計自由度を高め、脱炭素社会や持続可能なものづくりのニーズに応える──これが府中プラの変わらぬ使命です。この理念を現場で実現するため、私は、日々、お客様と共に材料、金型、成形条件に踏み込んだ最適解を探り続けています。
射出成形のチカラで、次世代のモノづくりを共に切り拓いてまいります。技術課題の解決や新規開発の取り組みをご検討の際は、ぜひ府中プラまでご相談ください。
府中プラ株式会社
代表取締役
関 真一