金型
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Q.
金型の表面仕上げはどこまで対応してくれますか?
鏡面仕上げ(#3000番)程度までの対応が可能です。それ以上の仕上げについては要相談です。
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Q.
金型への焼き入れは可能ですか?
はい、対応可能です。
当社では、GF入り原料やスーパーエンプラをメインとしていますので、焼き入れ金型での対応が可能です。GF入り原料を使用する場合は、高速マシニングセンタ等で、後焼き入れによる金型への歪発生による不具合が出ないよう対応しています。
アンダーカット喰い切り部の形状によりますが、NAK材においても窒化処理をすることで対応しています。
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Q.
金型のシボ加工には対応可能ですか?
はい、対応可能です。
シボ番手や見本等があればそれに沿ったシボ加工で対応しています。また、使用用途に合わせて、傷発生の懸念等があればツヤ消し等のご提案をするなど、適時対応しています。
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Q.
試作用の金型も製作できますか?
はい、製作可能です。試作型製作の目的や、試作実施予定数量、製品形状を考慮して、試作金型を製作いたします。
例えば、数個の試作で形状を見たい場合には、アルミ製のダイスを使用した金型で対応可いたします。試作金型である程度の数量(100~1,000個程度)を生産して、評価をしたい場合は、S55Cの金型で対応いたします。
また、製品やアンダーカットの形状によって、また設計変更までをご検討されている場合は、NAK55で対応いたします。
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Q.
金型のメンテナンスはどのようにされていますか?
超音波洗浄機とドライアイス洗浄機の併用にて対応しています。
何れのメンテナンスにおいても、磨きでのメンテナンスに比べて、金型へのダメージが最小限に抑えることができます。そのため、メンテナンスを繰り返してもバリ等の発生を抑制可能です。
超音波洗浄機は、ある程度決まったサイズの中でしか対応できません。一方、ドライアイス洗浄機は、ドライアイスを当てる角度によっては、効果が半減することがあります。
そのため、可能な限り超音波洗浄機を使用し、大型金型のモールドベースはドライアイス洗浄機を使用する、といった使い分けを行って効率の良いメンテナンスを実施しています。
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Q.
金型の設計検証はどのように行っていますか?
最初に、ロット数量に対しての必要取り数を決定し、その取り数での生産を達成可能な金型構成(製品配置・ゲート配置・アンダーカットの処理方法等々)を検証します。
金型の設計検証に対しては、
・必要公差(特に、指定公差と幾何公差)を達成できる仕様での起型が可能か
・追記項目について達成可能な仕様となっているか
を重点的に検証します。現状の構成案では必要寸法等の達成が困難と判断した場合は、それを達成するためにはどうすれば良いかを検証し、その結果を基にご提案いたします。
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Q.
金型成立性の検証は可能ですか?
はい、対応可能です。
金型成立性の検証は、図面をいただいた段階で実施しております。
見積り段階においては、成形性を考慮した、製品配置・アンダーカットの処理方法・適正なゲート位置をご提案いたします。
金型のご注文をいただければ、起型に向けての成形性・量産性を考慮した最終打ち合わせをさせて頂いております。
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Q.
金型製作後の改修や設計変更を低減させる方法はありますか?
適切な鋼材選定と熱処理を実施しすることに加えて、メンテナンス方法を最適化する事で改修回数の低減を行っております。
鋼材選定においてロット数量に関わず、NAK材金型の場合、摺動部は窒化処理にて完了とし、カジリの可能性を低減しています。スターバックス材金型の場合、後焼き入れでなく焼き入れした鋼材を加工することで、歪みによる金型不具合の可能性をなくしています。
メンテナンスについては、成形機からのショット信号を当社製品マスターに取り込んで、各金型の実際のショット数を管理しています。また、金型メンテナンスショット数を設定し、ガスによる不具合が発生する前にアラームを出すことで、適切な周期でメンテナンスを実施しています。
メンテナンスが遅れた際に発生するバリの拡大等を予防し、超音波洗浄機・ドライアイス洗浄機を用いて金型の研磨工程をなくしています。これにより、バリ修正等の改修回数の低減を実現しています。
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Q.
金型及び成形の見積りにどのような情報が必要ですか?
ロット数量と製品図面(2D図)及び、使用樹脂の情報をいただければ、概算での見積りが可能です。3Dデータをいただければ体積情報も分かるため、かなり正確な見積り対応が可能です。
他の原料からの置き換えをご検討されている場合は、製品の使用環境や、要求特性の情報をいただければ適切な材料をご提示してのお見積りいたします。
図面がない場合でも、ある程度の形の分かる資料(可能なら実際の製品)をいただければ、概算での見積り対応可能です。
対応領域
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Q.
成形可能なサイズはどれくらいですか?
樹脂材質によって差はありますが、当社の成形機では、製品サイズ:300×300程度まで、製品体積:1,000CCまでとなっています。当社が保有する成形機の最大サイズは、360トン(金型サイズ:2トン未満)です。
それ以上のサイズは協力工場にて対応いたします。協力工場では、1,000トンクラスの成形まで対応可能です。
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Q.
対応可能な月産数量はいくつですか?
製品形状によっても変わりますが、数個~数百万個まで対応可能です。
50トンクラスの小さい製品においては、多いもので月産1,000万個を超えるような製品の供給実績もございます。
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Q.
取り扱えるプラスチック材料はどんなものがありますか?
当社は、エンプラ・スーパーエンプラを中心に約900種類のグレードの成形実績があり、様々な樹脂に対応しています。詳しくは「取り扱い材質」をご覧ください。
*軟質PVCについては、塩ビ専用機がないため対応できません。(硬質PVCは対応可能です。)
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Q.
プラスチック製品の試作にも対応可能ですか?
はい、対応可能です。量産を前提にした試作を実施しています。
数個の場合は、3Dプリンタや切削加工での試作にも対応可能です。
1個取りの試作型で細かい寸法や形状を詰めたいとのご要望がある場合は、試作金型の対応も可能です。
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Q.
インサート成形は可能ですか?
はい、対応可能です。インサート成形の実績が数多くあり、ロットが大きいものも、自動での挿入にて量産対応可能ですのでご相談下さい。
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Q.
ホットランナーには対応可能ですか?
はい、対応可能です。
数量が多過ぎて、寸法精度が出せない可能性のある成形品については、ホットランナーを採用しています。
今後、スーパーエンプラにおいてはSDGs対策上、材料ロス低減の観点からもホットランナーの採用事例は増えて行くのではと考えています。
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Q.
製品設計から金型設計まで対応可能ですか?
はい、対応可能です。
量産品の受注は金型の受注もセットでお受けしております。金型設計においては、完成図面を元にゲート仕様や製品形状に合った金型設計をいたします。金型の設計に関してはお任せください。
製品設計は、原則としてお客様で作図いただいたものに基づき、当社より変更箇所についてご提案をしております。製品設計をする際は、お客様から形状に関する情報を戴き、それに沿った製品設計をいたします。
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Q.
3D設計や流動解析に対応可能ですか?
はい、対応可能です。
2D図面をいただければそれを基に、3D図面を作成することは可能です。また、製品があればそれを3Dスキャナーで3D化し2D図面に落とし込むことも可能ですが、穴の奥の形状等の部分については、別途測定して盛り込みますので完全に一致しない可能性もあります。
流動解析も、対応可能です。
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Q.
どのような後工程に対応可能ですか?
塗装や印刷から、インサート熱圧入から超音波溶着、タップ加工や簡単な組立まで実施可能です。
工程によっては近隣の協力工場で対応し、ワンストップ対応をしております。
その他
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Q.
品質管理はどのようにされていますでしょうか?
当社はISO9001を2007年に認証取得しています。
検査については製品に合わせて検査項目を決定しています。基本的には安定生産が可能となるよう、試作段階で金型を精緻に製作しています。また、日々の現場での定期検査及び、品質管理部によるパトロール検査で抜き取り確認によって品質を担保できるように務めています。
製品によっては、取り数や製品形状から、どうしてもショートショットが稀に発生したりといった製品もあるので、その場合は、発生する不具合の内容によって後工程での流し検査や全数検査を実施しています。
またクリーンルームはありませんが、工場内美化及びコンタミ対策を徹底しています。実際にあるお客様から当初、「クリーンルームが必須」という条件でご相談をいただきましたが、工場内の状態及び、品質管理体制をご確認いただき、通常の屋内環境で注文をいただいた実績もございます。
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Q.
生産移管は対応可能ですか?
はい、対応可能です。
当社では、以前より移管金型の成形対応等を行っています。移管に際して、金型の改造が必要になる場合がありますが、問題なく対応いたします。
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Q.
海外への部品供給は可能ですか?
はい、対応可能です。
中国、フィリピン、タイをはじめ東南アジアを中心に海外への供給も行っています。
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Q.
NDA(機密保持契約)を結んでからの、図面提出・見積依頼は可能ですか?
はい、対応可能です。