インダクタケース

材質 | SPS ザレック |
充填材配合率 | GF30 |
難燃性 | V-0 |
製品重量(g) | 43.0 |
サイズ | φ60×40 |
形状・用途 | ハウジング・ケース |
詳細説明
こちらは、インバータなどの高周波ノイズを除去する三相フィルターに用いられるコイルケース(インダクタケース)であり、過酷な電気環境に対応するために、SPS(シンジオタクチックポリスチレン)が採用されています。
SPSはガラス転移温度が約270℃と極めて高く、長時間の通電や周囲温度の変動があっても形状を保持し、熱変形のリスクを抑えます。また、低誘電率・低誘電正接といった特性を持ち、電気絶縁材料として優れたパフォーマンスを発揮します。加えて、SPSは寸法安定性と成形性に優れ、コイルや磁性コアとの密着性を高めた精密な一体成形が可能なため、製品の信頼性向上と生産性改善に寄与します。
軽量であることも特長の一つであり、装置の小型化・軽量化が求められる産業機器においても設計自由度を高める要素となります。
こうしたSPSの物性により、インダクタケースは高電圧・高電流・高周波といった厳しい使用条件下でも安定した性能を発揮し、三相フィルターの信頼性を支える重要な構成部材として機能しています。