測定機器（ノギス）のハウジング部品

こちらは、測定機器（ノギス）のハウジング部品です。

従来はアルミダイカストで製作されていましたが、樹脂化によって量産性を向上させ、生産リードタイムの大幅短縮を実現した事例です。

樹脂化においては、機械的強度、寸法安定性、耐油性、耐薬品性といった性能要件を満たすため、複数の材質を比較・評価しました。その結果、最適な特性を持つMXD6 レニーを採用。これにより、従来の金属製ハウジングに匹敵する性能を確保しつつ、コスト削減も達成しています。

さらに、外観には金属調の質感が求められたため、メタリック塗装と印刷を施し、樹脂製でありながら金属の質感を再現しました。塗装後の工程では、インサート部品の熱カシメやアクリル板の接着を行い、仕上げに厳密な外観検査を実施しています。