産業用ロボット 球

こちらは、産業用ロボットの球部品です。

製品の用途上、高い負荷がかかるため、強度に優れたPEEKを採用しています。

溶融粘度の低いPEEKで90個取りの金型で成形を行っているため、流動バランスの調整が非常に困難であり、精密な管理が求められる製品です。

成形後、本製品は研磨によって球面に仕上げますが、試作段階では研磨しても球面にならず、ゲートカット部の欠けや内部のボイドが表面に残ってしまう問題が発生していました。この課題に対し、ゲート部に小さな凸形状を追加することで欠けの発生を防ぎ、またゲートサイズの変更によりボイドの発生を抑制しました。その結果、狙い通りの球面形状を実現し、10万個の量産にも対応可能となりました。