ガラスヒンジ

こちらは、ガラスと金属の接合部に使用されるガラスヒンジに、ナイロン6（ポリアミド6）を採用した事例です。

ガラスヒンジは開閉時に繰り返し摩擦や荷重が加わるため、耐摩耗性や潤滑性に優れた素材が不可欠です。ナイロン6は自己潤滑性と高い耐摩耗性を持ち、スムーズな動作と長寿命を実現します。さらに摩耗粉の発生が少ないため、使用環境の美観や機能性を損なうこともありません。

また、ナイロン6は高い靭性と引張強度を備えており、衝撃や荷重に強く、可動部品としての信頼性を確保します。寸法安定性にも優れており、温湿度変化があっても精度を保ちやすいため、屋内外問わず安定した使用が可能です。

加えて、成形加工性に優れ、複雑な形状も高精度に成形できることから、設計の自由度を高めつつコスト効率の良い製造が可能です。こうした特長により、ナイロン6はガラスヒンジに最適な素材として、機能性と耐久性を両立させています。